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配属を希望する皆さんへ
天然物化学研究室について
私たちの研究室では,自然界の生物が産み出す希少分子や,日々の生活,健康・生命の維持に関わる分子を標的として,「有機合成」に重点をおいて研究しています。
研究の核をなす「有機合成化学」は物質の構成単位である「分子」を作る学問です。自分で新しい分子を設計し、合成することは、この学問の最大の魅力です。既存の分子も、今までにない効率的な合成法を発見できれば、製造コストや廃棄物の削減につながり、社会に貢献できます。
自然界の生物が産み出す分子は多種多様で、一見しただけではどのように合成すれば良いか見当がつきません。過去の文献や研究結果を調査したり、自然界で分子が組み立てられる過程を机上で推定したりしながら、実現できそうな合成法を考えます。
研究室では、酸化、還元、付加、脱離などの教科書に載っているような基礎反応から、金属試薬や不斉触媒を使った複雑な反応まで、幅広い反応を自由自在に組み合わせて目的物を合成します。ときには自分で新しい反応を見つけることも必要です。道は険しいですが、自分でデザインした反応や合成法がうまくいったときの感動はひとしおです。
合成は一工程で完了するものではなく、数十工程が必要なこともあります(これを多段階合成といいます)。従って、根気強くコツコツと合成実験する姿勢が必要です。
実験をうまくいかせかせるコツは、深い観察力と考察力。反応溶液の色や状態などの微妙な変化を読み取り、フラスコ内で何が起こっているのか、頭の中に分子の構造を思い描きながら推察します。予想通りの結果が得られなくても落胆する必要はありません。失敗の中には必ず成功につながるヒントが隠れているので、思考を巡らせて十分に結果を考察することが必要です。
研究はトライ&エラー。実験をすればするほど新しい発見が得られるので、うまくいかなかったからといって投げ出さず、いつも前向きに、新しいことに挑戦していきましょう。
研究を続けるにあたって「集中力」と「責任感」は大事です。自立した一人の研究者として、日々の計画を立て、研究室では実験や勉強に集中しましょう。実験の合間には関連する書籍や論文も読んで、自分の研究を進めるための知識や技を自発的に修得しましょう。「自分の研究は絶対に自分で成し遂げる」という気概をもって取り組むことを期待しています。
ときにはリラックスすることも必要です。休日にはスポーツや趣味を楽しみ、心身ともにリフレッシュしましょう。研究は長丁場です。うまくいかないときは一人で悩まず、先輩や先生に相談してみましょう。そして、研究室の仲間とたくさん会話し、研究以外の様々な楽しみも見つけていきましょう。
さあ、いざ研究室へ!
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