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(+)-イソローレニディフィシンと(−)-ブロムローレニディフィシンの立体制御全合成
イソローレニディフィシンとブロムローレニディフィシンは紅藻から単離されたC15-アセトゲニン類であり、部分的に立体構造は判明していたものの、その全容は解明されていませんでした。私たちは、双環性ブロモラクトンのエピ化-環縮小反応を鍵とする立体制御合成法を開発し、これらの天然物の初の全合成に成功しました。天然物の未知の絶対配置についても、最も可能性の高い立体構造を提案し ました。本研究の成果は、紅藻に含まれる多様な含臭素化合物の化学合成や構造決定に有益であり、微量成分の生物活性の解明や紅藻の資源活用につながると期待できます。
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