top of page

グラヤノトキシンIIIからカルマノール,seco-ロドモロン,ロドモレインXXIII, XXIVへの生合成着想化学変換

グラヤノトキシンIIIからカルマノール,seco-ロドモロン,ロドモレインXXIII, XXIVへの生合成着想化学変換

ツツジ科植物には「グラヤノイド」と呼ばれる炭素数20のジテルペノイドに分類される天然分子群が含まれており、このグラヤノイドがツツジ科植物の毒性の原因にもなっています。本研究では、ツツジ科イワナンテン属のハナヒリノキから単離された最も代表的なグラヤノイドである「グラヤノトキシンIII」を原料に、効率的に炭素骨格を組み換える反応を見出し、別の骨格天然物である「カルマノール」「seco-ロドモロン」「ロドモレイン」に短段階で変換することに初めて成功しました。特に、seco-ロドモロンとロドモレインXXIIIおよびXXIVの化学合成は世界初の成果です。

カルマノールもロドモレインもツツジ科植物から発見された天然物で、前者はホソバアメリカシャクナゲから、後者はレンゲツツジから単離されています。今回の成果は、これらの骨格が異なる天然物が、植物体内で同じ起源から作られている仮説を化学的に証明したものであり、グラヤノイドの生合成経路(生物体内でつくられる過程)の全貌を解き明かす上でとても有益なものです。

また、研究過程でグラヤノトキシンIIIとカルマノールの酸触媒骨格転位において大きな反応性の差異があることを見出しました。僅かな分子構造の違いが反応性に大きく影響することは、天然物の分布を考える上で重要な知見です。

〒535-8585 大阪市旭区大宮5−16−1

大阪工業大学工学部応用化学科 (10号館11階)

​​問合せ先:大阪工業大学工学部応用化学科事務室

☎ 06-6954-4268 FAX 06-6957-2135

©2021 by 天然物化学研究室。Wix.com で作成されました。

bottom of page