4-メチルテトラヒドロピラン(4-MeTHP)は近年開発された疎水性エーテル系溶媒で、テトラヒドロフラン(THF)やジエチルエーテルなどの従来のエーテル系溶媒の代替としてだけでなく、毒性の高いベンゼンやジクロロメタンなどの代替として利用できる可能性をもつリサイクル可能な環状エーテル系溶媒です。
以前の研究で私たちは酸化反応にも使用できることを示しましたが、反応条件によって溶媒の分解物が僅かに検出されました。
本論文では、4-MeTHPを酸化剤で処理したときに起こりうる微量分解について、分解物や分解経路の詳細を明らかにしました。
本研究成果は、高度な不純物分析が必要とされる原薬の製造プロセスなどにエーテル系溶媒を利用したときなどに役立つと期待できます。
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